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何も手に入らない

是故空中。無色無受想行識。無眼耳鼻。舌身意。無色声香味触法。無眼界乃至。無意識界。無無明亦無無明盡。乃至無老死。亦無老死盡。無苦集滅道。無智亦無得。以無所得故。

この故に、空の中には、色もなく、受も想も行も職もなく、眼も耳も鼻も舌も身も意もなく、色も声も香も味も触も法もなし。眼界もなく、乃至、意識界もなし。無明もなく、また、無明の尽くることもなし。乃至、老も死もなく、また、老と死の尽くることもなし。苦も集も滅も道もなく、智もなく、また、得もなし。得る所なきを以ての故に。
無智亦無得。以無所得故。

智もなく、また、得もなし。得る所なきを以ての故に。

「智」とは、仏教の教えを学習し知識として理解することであり、「得」とは身をもって教えを実践し体得することです。修行とは、この「智」と「得」を車の両輪として道を進んでいくことと考えてよいと思います。学び、実践し、実践してまた学び、という不断の努力精進が修行であり、悟りの境地なのです。

『般若心経』は、それさえも「無い」と否定しています。それは、すべてが「空」であるがゆえに「無所得」「得る所が無い」からです。固定しているものならば、一度手に入れてしまえばいつまでも所有することができます。しかし、「空」なる存在は、いつも変化し続けて、生じたり滅したりしているのですから、手に入れるということもできないのです。

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