上記の２冊の内容は同一です。
左は一般の岩波文庫、右はワイド版です。
大きい文字で読みたい方は、ワイド版をお選びください。

この書籍は、般若心経について学ぼうという人には必須の書籍です。
文献学を踏まえ、客観的に般若心経について知るには最善の書籍です。
他の解説書を読む場合にも、座右において逐次参照すべきです。

さて、訳註者のお二人は著名な仏教学者です。

故中村元先生は言わずと知れた仏教学の世界的泰斗です。
詳しくは、ウィキペディアの中村元の項をご覧下さい。

紀野一義先生は、仏教を一般に広める活動の方が有名かも知れませんが、元々は法華経の研究者です。
まだ、書きかけのようですが、ウィキペディアの紀野一義の項をご覧下さい。

『般若心経・金剛般若経』は、次のような構成になっています。

• 般若心経の訳　見開きの右ページに般若心経の原漢文とその下に読み下し、左ページにサンスクリット原典からの翻訳が載せてあって、比較対照できるようになっています。
• 般若心経の註　詳細かつ正確なものです。
• 金剛般若経の訳
• 金剛般若経の註
• 般若心経の解題　原典の種類とその解説、サンスクリット原文とその解説、大本サンスクリット原文とその翻訳・解説
• 金剛般若経の解題
• あとがき

訳註者の分担は以下の通りです。

• サンスクリット原文章の確定、チベット訳との対照、解題、あとがき　中村
• 国訳書き下し　紀野
• 漢文原典・サンスクリット原文からの邦訳・註記　紀野の草稿に中村が加筆

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